筆者について

大居　司 (Tsukasa OI)

1988 年生まれ; 滋賀県大津市出身。情報セキュリティの研究者/エンジニアとして各所で活動を行う。

ふとしたことがきっかけで情報セキュリティに目覚め、PacSec 2009 において東京までの交通費をケチるためにスピーカーとして応募したことが研究者としてのデビューとなる。その後国際カンファレンスへの参加や技術コンテストへの参加を経て、民間企業において研究活動を行うようになるも、精神衛生と一人暮らしとの両立が難しくなり、再びアマチュアに。

何事も楽しく過ごすのが理想。そして皆と楽しく過ごすのも理想。

2009

• 発表 : PacSec 2009 (東京; 日本)

2010

• 発表 : PacSec 2010 (東京; 日本)
• 受賞 : "Hackers' Dream" 優勝 (ソウル; 韓国)

2011

• 発表 : PacSec 2011 (東京; 日本)
• 発表 : Black Hat Abu Dhabi 2011 (アブダビ; UAE)

2012

• 発表 : Black Hat USA 2012 (ラスベガス; アメリカ)
• 発表 : FIRST Technical Colloquium Kyoto 2012 (京都; 日本)

2015

• ソフトウェア開発 : ffuzzy++ (原作者)
• ソフトウェア開発 : ssdeep (コミッター)

2017

• 活動 : セキュリティ・キャンプ全国大会2017 講師 (集中コース トラックZ テーマZ2)
• ソフトウェア開発 : fast-ssdeep-clus (原作者)
• ソフトウェア開発 : ssdeep (メンテナー [プロジェクト管理者])

2018

• 活動 : セキュリティ・キャンプ全国大会2018 講師 (集中コース トラックZ テーマZ2 予定)

出版物等

実名を明らかにしない執筆物も他にあるらしい。なお、職務執筆を含むことに注意。

2011-2012

• 日経BP 『日経コミュニケーション』 連載: Inside Android Security (2011年10月号～2012年3月号)

2012

• 日経BP 『Android セキュリティ・バイブル 2013』 第1章

ソフトウェアへの貢献

大きな貢献はあまり無いが、自分や友人が遭遇したバグ等の修正や問題の提案を細かく行っている。

2011

• mingw-w64
  • 例外ハンドリングに関する修正
• Android (FFRI 従業員として)
  • Android 4.0 の動的リンカーに本当の ASLR を追加する修正
    (この修正はマージされなかったが、Google が同じものを開発していることを確認した。本当の ASLR を持つ Android 4.1 は 2012 年にリリースされた。)

2012

• Autoconf Archive
  • 最新の Intel/AMD CPU のサポートを追加
• VMware Workstation (for Linux)
  • Linux カーネル 3.5 以降のホストに対応するための修正 (9.0.0 および Technology Preview 2012 以前)
    (VMware においては私のパッチがさらに移植性が高い形で用いられている)

2013

• Autoconf Archive
  • 先パッチによってエンバグしてしまった部分の修正
• pngcrush (PNG ファイルを操作するユーティリティ)
  • メタデータ修正オプションのパース問題を修正 (1.7.66 以前)
• SPICE (Guest Tools for Windows)
  • 64-bit Windows プラットフォームにおける正しい署名法の提案 (SPICE Guest Tools 0.65 以前)

2014

• CoreTweet (.NET/Mono プラットフォームのための Twitter クライアントライブラリ)
  • 時刻関連の問題修正 (PR1 | PR2 | PR3)
  • GZIP 圧縮を有効にした Streaming API 関連の問題修正
  • 細かな改良とリファクタリング (PR1 | PR2 | PR3 | PR4 | PR5)
• rhash
  • 移植性に関する改良 (1.3.2 以前)
• Autoconf Archive
  • x86 CPU 判定コードの再実装
  • Clang のための回避策の追加
  • Intel Compiler のための最適化オプションの追加と堅牢性の向上
• ssdeep
  • GPL 互換の編集距離コード (2.10 以前; クリーンルーム設計に基づく @kikairoya 氏との共同作業)
  • 同一の fuzzy hash を比較する際のバグ修正
    (2.11; 当初送付したパッチは不完全であり、結果的に 2.12 においてもこの問題は完全には解決されていない)

2015

• ssdeep (version 2.13; 多数の改良)
  • 複数のバグ修正 (致命的なハッシュ比較バグの修正を含む)
  • 大きなファイルのサポートを追加 (192GiB まで)
  • stdin から与えられるサイズ制限の撤廃

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